公開日:2025.03.27
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わかること
目次
メルマガの開封率は、メルマガ施策の効果を測る際に重要な指標です。本記事では、メルマガ開封率の算出方法や測定の仕組みと調べ方、開封率が重要な理由、業界別の平均開封率について最新データを用いて解説し、メルマガ開封率を上げるコツや事例も紹介します。ぜひ参考にしてください。
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メルマガの開封率は、配信したメルマガをどれくらいの読者が開封したかを示す指標です。開封率は、メルマガ施策の効果を評価するために用いられます。
「メルマガを頻繁に配信しているけれど、成果につながらない」という場合には、読者のニーズと配信内容が合っておらず、そもそもメルマガが読まれていない可能性が考えられます。
そこで、メルマガ開封率を算出して、開封率を上げるための施策に取り組むことが改善の第一歩となり得るでしょう。
メルマガの開封率を把握するために、まずは算出方法を押さえておくことが大切といえます。メルマガの開封率は、以下の計算式で求められます。
開封率=開封数÷有効配信数×100
有効配信数とは、配信したメルマガ総数のうち、読者のメール受信トレイに届いた件数のことです。配信したメルマガは、メールサーバーなどによってスパムメールや迷惑メールとして分類される場合もあります。配信したメルマガ総数から受信ボックスに届かなかった数を引くことで、有効配信数が求められます。
たとえば、メルマガ配信総数が1,100通、受信ボックスに届かなかった件数が100通、開封数が200通の場合、開封率を算出すると以下のとおりです。
20%=200÷(1,100-100)×100
→開封率は20%
読者がメルマガを開封したかどうかを測定するには、HTMLメールで配信する必要があります。そもそもメルマガには「テキストメール」と「HTMLメール」の2つの配信形式があります。
一般的に、テキストメールには読者がメルマガを開封したかどうかを確認する機能がありません。一方、HTMLメールには読者の行動を把握するための専用コードや極小の画像を埋め込むことが可能で、次のような方法で読者の開封状況を調べられます。
専用コードや極小の画像は、テキストメールには埋め込みが不可能で、開封数の取得ができません。したがって、メルマガ開封率を測定するには、HTMLメールを利用する必要があるといえます。
メルマガ施策の指標として開封率が重視される理由は、メルマガが開封されなければ、本来の目的を達成できなくなるためです。
メルマガ本来の目的として、本文に記載したURLをクリックするよう促してWebサイトなどに訪問してもらうことや、セール情報などを知らせて購入を後押しすることなどが挙げられます。これらの目的の達成状況は、クリック率やコンバージョン率という指標で測定できます。それぞれの意味は、次のとおりです。
「メルマガの内容が読者のニーズに合っていない」などの原因で開封率が低い場合、本文を読んでくれる読者の割合も下がってしまうでしょう。メルマガ本文で案内したURLもあまりクリックしてもらえず、購入や問い合わせにつながりにくくなると想定されます。
また、メルマガがあまり読まれない状況が続くと、目的を達成できないだけでなく、読者(顧客)と接点を持つ機会も減ってしまう可能性があります。
このような理由から、開封率はメルマガ施策においてもっとも重要な指標と考えられています。メルマガ施策に行き詰まっている場合には、まず開封率をチェックして改善策を検討してみるのも一つの方法でしょう。
メルマガの平均開封率は、20%前後だといわれています。ただし、業種や調査した会社によってやや異なる場合も見られます。
メールマーケティング事業を展開するアメリカのConstant Contact社が2024年11月に公表したデータによると、2024年10月時点における全業種の平均開封率は36.1%、平均クリック率は1.86%と述べられています。
業界別の平均開封率と平均クリック率は、以下のとおりです。
横にスクロールします
業界の種類 | 平均開封率 | 平均クリック率 |
---|---|---|
全業種 | 36.11% | 1.86% |
事務代行 | 30.62% | 2.68% |
保育・託児 | 48.51% | 1.98% |
コンサルタント | 30.85% | 2.48% |
飲食 | 32.54% | 0.81% |
教育 | 39.50% | 2.33% |
社会福祉 | 42.04% | 2.26% |
金融 | 34.79% | 2.48% |
法律 | 33.24% | 2.54% |
製造・流通 | 29.83% | 2.75% |
不動産 | 33.75% | 1.31% |
小売 | 33.80% | 1.11% |
テクノロジー | 26.80% | 2.65% |
運輸 | 32.88% | 1.57% |
旅行 | 32.22% | 1.16% |
平均開封率は、保育・託児、社会福祉が40%以上で高い傾向にあります。同様に、社会福祉の平均クリック率も2%に上り、全業種の平均を上回っています。
ただし前述したように、これはあくまでも目安の数値です。自社の開封率やクリック率の現状をまずは把握して、高めていく取り組みが大切といえます。
参考:「Constant Contact|Average industry rates for email as of October 2024」
(https://knowledgebase.constantcontact.com/email-digital-marketing/articles/KnowledgeBase/5409-average-industry-rates?lang=en_US)
ここからは、メルマガ開封率を上げるコツについて紹介します。
メルマガの開封率を上げるためには、質の高い配信リストを用意することが重要だといえます。
ここでいう配信リストとは、メルマガの送付先となるメールアドレスの一覧のことです。また、質の高い配信リストとは、企業・店舗から配信するメルマガの内容と顧客のニーズが一致している可能性が高いリストを指しています。自社や店舗の商品・サービスに関心の高い読者にメルマガを配信することで、開封率が高まりやすいでしょう。
質の高い配信リストを集める方法として、具体的には以下が挙げられます。
まずは、メルマガ登録への導線を整えましょう。
たとえば、Webサイトを制作してメルマガ登録フォームを設置する手法が挙げられます。Webサイトを訪問する人は「会社・店舗に興味を持っている」「商品・サービスについてさらに知りたい」など、一定の関心があると考えられます。
そこで、Webサイトのわかりやすい場所にメルマガ登録フォームを載せておくと、質の高い配信リストを集めやすいでしょう。
メルマガ登録を案内する画面に、どのような内容を配信するかについてわかりやすく記載しておきましょう。
「セール情報や割引クーポンなどお得な情報を配信している」「詳しいコンサルティング費用を紹介する」「顧客の事例を連載している」など、メルマガで主に伝える内容を明示しておくことが大切です。内容に関心を持つ人の登録を促せるため、質の高い配信リストの作成につながると期待できます。
続いて、メールタイトル(件名)を工夫しましょう。
読者が受信トレイに届いたメルマガを開封するかどうかを判断するとき、まずはメールタイトルをチェックするはずです。以下のポイントを意識しながらメールタイトルを作成してみましょう。
タイトルの文字数は30文字前後でなるべくコンパクトにまとめ、前半部分にもっとも伝えたい重要な情報を盛り込みましょう。
パソコンやスマートフォンから受信トレイに届いたメールを確認する際、文字数が多いと後半部分は表示されず、読者に情報を伝えられません。
そこで、読者が一目で内容を把握できるように、メルマガでもっとも重要なメッセージを前半部分に入れておくことが大切だといえます。
<メールタイトルの例>
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↓
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読者のニーズに合った、役立つ情報をメールタイトルに盛り込みましょう。
企業・店舗目線で伝えたい情報を一方的に発信するのではなく、読者の視点に立ってニーズを考え、有益な情報を伝えることをおすすめします。
たとえば、美容室から縮毛矯正の案内をメルマガで送る場合、メリットを明確に伝えるようにするとよいでしょう。
<メールタイトルの例>
× 縮毛矯正とトリートメントキャンペーンのご案内
↓
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緊急性・希少性を表す言葉をメールタイトルに盛り込みましょう。「今すぐ読んで確認しよう」と思ってもらうことで、メールが開封されやすいと考えられます。
具体的には、以下のようなフレーズがおすすめです。
メールタイトルが目に留まるように、固定観念を覆すような表現を使うのも一つの方法だと考えられます。
「どういうことなんだろう?」と読者が疑問を抱き、「詳しく知りたい」とメルマガを開封する動機になるでしょう。具体的には、以下のようなフレーズが挙げられます。
ただし、インパクトを追求する目的であまりに大袈裟なタイトルを付けてしまうと、読者に疑念が生まれる可能性もあるため、注意が必要です。読者の視点に立って説得力のあるフレーズに整えることをおすすめします。
数字をメールタイトルに入れて具体的に示すことで、説得力が高まると考えられます。
たとえば、「多くの人」と書くよりも、「1,000名」と数字で見せる方がイメージがわきやすいでしょう。例として、以下のフレーズも挙げられます。
メルマガを配信する曜日・時間帯によっても開封率が変わる可能性があります。
メルマガ登録者である読者の生活リズムをイメージして、読者がメルマガをチェックしやすい曜日・時間帯を狙って配信することで、開封率の最大化につながるでしょう。
なお、開封されやすい時間帯・曜日は、読者の属性によって異なる場合があります。以下はその一例です。
読者の行動を予測することが難しい場合には、アクセス解析ツールやメルマガ配信ツールの分析画面から、メルマガがよく開封されている曜日や時間帯を確認してみることをおすすめします。
メルマガ配信や開封率の向上に課題がある場合、専門家へ依頼するのも一つの方法です。
「メルマガを配信する時間やノウハウ、人手が不足している」「開封率を上げるための施策がわからない」といった悩みを抱えている場合には、「Nにおまかせ!」へご相談ください。
「Nにおまかせ!」では、メルマガの企画からライティング、投稿、集計・分析まで、専任担当者がトータルでサポートを提供しています。
前述のように、メルマガ開封率の向上には、Webサイトを制作して登録を案内するフォームを載せるなど、導線を整えて質の高いリストを集めることも重要な取り組みとなります。
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極細輪ゴムの開発などを手掛ける町工場「精工パッキング」様では、社長一人でバックオフィス業務を担っており、メルマガの管理にも課題を抱えていました。
メルマガを約800通配信した後、半分程度は自動で戻ってくるそうです。戻ってきたメールの中にはアポイントや問い合わせなども混在しているため、社長による返信対応が必要となります。しかし、一件ずつ開封し、要返信のメールを仕分けしていく作業に6時間かかり、負荷を感じていました。
そこで、仕分け作業を「Nにおまかせ!」に依頼。その結果、社長は要返信メールだけに対応すればよくなったため、大幅な業務効率化につながりました。
本記事では、メルマガ開封率について基礎から解説するとともに、開封率を向上させるコツや、メルマガ施策の悩みを軽減できた企業の事例などを紹介しました。
メルマガ施策では、「まずはシンプルなメールを経営者自らが書いて、お客さまに届けてみよう」と比較的手軽に始められる側面があります。
しかしその一方、マーケティング施策として集客効果を高めて維持するためには、「読者に求められる内容を定期的に執筆し続ける」「分析や効果測定など改善プロセスにも取り組む」など、負荷の大きい工程もあるでしょう。
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