公開日:2025.04.23
この記事で
わかること
目次
集客・売上拡大を課題としている中小企業の方、個人事業主さま必見!
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リスティング広告では、基本的に広告がクリックされるたびに費用が発生する「クリック課金制」が採用されています。広告主は、キーワードごとに「1クリックあたりに支払える金額(クリック単価)」を設定し入札します。入札額や広告の品質などをもとに「オークション形式」で掲載順位が決まり、検索結果に広告が表示されるのです。
つまり、入札額や広告の品質が高いほど検索結果で上位に表示されやすくなり、広告がクリックされると、広告主は設定したクリック単価分の費用を支払う仕組みです。
また、昨今では入札の自動化が進んでおり、広告主が設定した日・月単位の予算に合わせて、システムが自動的に入札価格を調整する機能もあります。自動入札機能により、広告主が予算内で効率的に広告を運用しやすくなっています。
ただし、リスティング広告の費用対効果を高めるためには、自社のビジネスや目標に合わせて採算が取れるように予算を用意し、適切な予算管理を行うことが重要です。次の章で紹介する費用相場や、費用の計算方法をぜひ参考にしてみてください。
リスティング広告を配信する場合、広告費用そのものに加えて、ランディングページの制作費用や、運用を代行会社に依頼した場合の費用が発生するケースがあります。ここでは、それぞれの費用の相場について具体的に紹介します。
リスティング広告を配信するにあたって、広告媒体のアカウント開設には基本的に費用はかかりません。しかし、実際に広告を配信するためには運用費用が必要です。リスティング広告の運用費用の相場として、一般的に月額約20〜約30万円程度からはじめるケースが多いとされています。大手企業の場合は、さらに予算を大きく取って数百万円以上を投じるケースもあります。
ただし、上記の金額はあくまで目安に過ぎません。1日あたり数千円、月あたり数万円などの少額で広告を配信することも可能です。予算に余裕が少ない場合でも、期間を決めてテストを実施するなど、段階的に広告運用をはじめることもできます。
なお、リスティング広告における運用費用の変動要因の例は以下の通りです。
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運用費用の変動要因 | 概要 |
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キーワードのクリック単価・競合状況 | 競合が多く入札価格が高い場合、成果を出すために必要な費用は高額になりやすい |
Web広告の重要度 | 商材とリスティング広告の相性がよく、リスティング広告の重要度が高い場合、予算を増やすといった判断があり得る |
商材の顧客単価・粗利率・LTV※1 | 商材の顧客単価や粗利率、LTVが高くなれば、広告費に割ける上限金額が増える可能性がある |
用意できる広告費 | 売上や資金の状況によって、用意できる広告費は異なる |
リスティング広告の運用予算を決める際には、自社商材の特性や売上目標を把握し、必要な費用を計算して予算を設定することが大切です。後の章で紹介する費用の計算方法をぜひ参考にしてください。
※1 LTV:LTV(顧客生涯価値)とは「Life time Value」の略称で、顧客が取引を開始してから終了するまでにもたらす利益の総額を示す指標のこと。
リスティング広告の効果を高めるには、キーワード・広告文・遷移先ページの関連性を強化したり、ランディングページのCV率※2の改善に取り組んだりすることが重要です。
広告効果を分析しながらCV率を向上させたい場合は、キャンペーンや商材に合わせてランディングページを制作することをおすすめします。制作費用は約10〜約60万円程度で、デザインの自由度や依頼内容によって変動します。ランディングページの作り方について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
※2 CV率:CV(コンバージョン/Conversion)とは、購入・問い合わせ・会員登録などのWebサイト上での成約・成果のことで、CV率(Conversion Rate/CVR)はサイト訪問者数に対してCVが発生した割合を示す指標のこと。
リスティング広告の専門知識や運用担当者が足りない場合には、ノウハウ・リソース不足を補う方法として運用代行サービスの利用が有効です。運用代行を利用する際には、広告の運用費用に加えて代行手数料が必要となります。サービスによって料金体系が異なるため、事前に確認し、予算をしっかりと確保しましょう。
リスティング広告運用代行の料金体系は、主に以下のタイプがあります。
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運用費用の料金体系 | 概要 |
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料率型(コミッション型) | 広告運用額に応じて手数料が変動する料金体系 |
定額型 | 広告運用額やキャンペーンの回数に応じて、一定の手数料を支払う料金体系 |
成果報酬型 | 成果に応じて手数料が変動する料金体系 |
工数型 | 代理店側で生じた作業工数に対して手数料を支払う料金体系 |
多くのリスティング広告運用代行会社が料率型を採用しており、手数料は広告費用の20%前後が相場です。また、初期設定に費用が必要となる場合、初期費用の相場は5万円前後です。
注意点として、料率型を採用している運用代行会社では、「出稿費用30万円〜」というように、利用条件として運用額に下限が設定されていることがあります。つまり、料率型の運用代行を利用するには、まとまった広告予算が必要になることがあるのです。少額からリスティング広告をはじめたい場合には、定額型のサービスをおすすめします。
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詳しくはこちらリスティング広告の費用は、効果的な運用をするためにも正確に把握しておきたいポイントです。以下では、リスティング広告の費用を計算する方法として、CPA※3とCV数を掛け合わせるシンプルな計算式を紹介します。
※3 CPA:「Cost Per Acquisition/Cost Per Action」の略称で、CV1件を獲得するためにかかる広告費用を示す指標のこと。
リスティング広告の費用を計算する際に重要なポイントの一つが、CPAの算出です。CPAには、「限界CPA」と「目標CPA」があります。
「限界CPA」は、広告費用が利益と相殺されるCPAのことです。事業を成り立たせるためには、CPAが限界CPAを超えないように管理する必要があります。まず、限界CPAの計算方法について、2つのパターンを例とともに紹介します。
【限界CPAの計算式の一例】
パターン1:限界CPA = 売上単価 − 原価 − 経費
ある商品の売上単価が10,000円で、その商品の原価が4,000円、販売にかかる経費(広告費や運営コスト)が1,000円だとします。このような場合、限界CPAは次のように計算できます。
限界CPA = 10,000円 − 4,000円 − 1,000円 = 5,000円
上記の通り、限界CPAは5,000円です。商品を販売する際に、1件の成果(購入)を獲得するためにかかる費用を5,000円以下に抑えなければ利益が出ません。
パターン2:限界CPA = 目標売上金額 × 商品の粗利率 ÷ 目標販売数
目標売上金額が1,000,000円、商品の粗利率※4が30%、目標販売数が100件だとしましょう。このような場合、限界CPAは次のように計算できます。
限界CPA = 1,000,000円 × 30% ÷ 100 = 3,000円
上記の場合、1件の成果を獲得するためにかけられる広告費は、最大で3,000円です。
「目標CPA」は、限界CPAから確保したい利益を差し引いた金額で、売上目標を達成する上での理想的なCPAです。目標CPAに収まるようにリスティング広告を運用することで、利益を確保しつつ売上を拡大できるでしょう。
【目標CPAの計算式の一例】
目標CPA = 限界CPA − 確保したい利益額
限界CPAが5,000円だとして、確保したい利益額が1,000円の場合、目標CPAは次のように計算できます。
目標CPA = 5,000円 − 1,000円 = 4,000円
上記の場合、広告費を1件あたり最大4,000円に抑えることで、売上目標の達成に近づきます。
また、限界CPAと目標CPAをもとに、「これ以上パフォーマンスが悪化すれば配信を停止する」という撤退の判断基準を決めておくとよいでしょう。基準を設定することで、成果の出ない広告を回し続けて損失を膨らませるリスクを抑制できます。
このように、リスティング広告を運用する際には、まず限界CPAと目標CPAをしっかりと計算しましょう。CPAを正しく把握し、その範囲内で広告費用をコントロールすることで、広告運用の成果向上が期待できます。
※4 粗利率:売上高に対して売上総利益が占める割合のこと。
リスティング広告の費用を計算する次のステップは、「目標CV数」を決め、目標CPAに目標CV数を掛け合わせることです。事業計画や売上目標をもとに、リスティング広告を通じて獲得したいCV数を設定し、その上で必要な広告費用の目安を算出します。
【計算式】
目標CPA × 目標CV数 = リスティング広告費用
目標CPAが4,000円、目標CV数が50件とします。このような場合、リスティング広告にかかる総広告費用は次のように計算されます。
4,000円(目標CPA) × 50件(目標CV数) = 200,000円(リスティング広告費用)
上記の通り、50件のCVを達成するためには、200,000円の広告費用が必要であることがわかります。
リスティング広告で成果を上げるには、費用対効果を意識した運用が欠かせません。以下では、リスティング広告の費用対効果を高めるポイントについて解説します。
リスティング広告の掲載順位は、入札価格だけでなく、広告の品質を評価する媒体独自の指標によって決まります。また、広告の品質はアセットが表示されるかどうかにも影響を与える重要な要素です。アセットとは、広告文とは別に、画像やサイト内リンク、電話番号、住所などの付加情報を追加できる機能で、広告の品質が高いほどアセットが表示される可能性が高まります。
広告の品質に対する評価基準を媒体ごとに確認し、品質向上に取り組むことで、掲載順位の向上やアセット表示の機会増加、CTR※5改善をめざしましょう。以下の表では、広告の品質に影響を与える要素別に改善施策の例をまとめました。
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広告の品質に影響を与える要素 | 改善施策 |
---|---|
①広告の推定クリック率(CTR) |
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②ユーザーの検索意図と 広告の関連性 |
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③ランディングページの 利便性 |
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参考:「Google Ads Help|About Ad Rank」
(https://support.google.com/google-ads/answer/1722122)
「Yahoo!広告|掲載順位の決定方法」
(https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044983)
※5 CTR:CTR(クリックスルー率)とは「Click Through Rate」の略称で、表示回数に対するクリック回数の割合を示す指標のこと。
リスティング広告を運用して売上拡大をめざすには、遷移先であるランディングページのCV率を向上させるため、ランディングページ最適化(LPO)に取り組むことが重要です。ランディング後のユーザー行動を分析し、出稿キーワードと広告文の連動性を高めたり、CTA※6の工夫を行ったりすることで、CVを取り逃がさない仕組みを構築します。
たとえば、割引キャンペーンを訴求する広告では、見出しや画像で割引情報を目立たせる、CTAボタンを目立つ位置に配置する、「今すぐ割引を適用」など行動を促す文言を加えるといった改善案が考えられるでしょう。
また、ページの読み込み速度が遅い場合やモバイル対応が不十分な場合は、ユーザーが途中で離脱してしまうリスクがあります。画像や動画を最適化してページ速度を改善し、スマートフォンでも快適に閲覧できるデザインを採用することが大切です。
ランディングページ最適化は、リスティング広告の成果を大きく左右するため、広告運用とあわせて取り組みましょう。ランディングページについて詳しくは、以下の記事でも解説しています。
※6 CTA:「Call To Action」の略称で、ユーザーに特定の行動を促すボタンやリンクのこと。
リスティング広告の費用対効果を高める上で大切なのは、費用をかけているにもかかわらず成果につながっていない広告を少なくしていくことです。目標の成果に結びついていない広告を特定し出稿を停止することで、コストの抑制につながるでしょう。
成果につながっていない広告を見つける切り口として、以下の項目が挙げられます。
成果につながっていない広告を見つける切り口 例
リスティング広告の出稿を、SNSやメルマガなどの他の集客施策と連動させ、マルチチャネルでユーザーにアプローチすることで、認知度向上や集客の相乗効果が期待できるでしょう。以下に、連動施策の例を紹介します。
広告の連動施策 例
「Nにおまかせ!」では、SNSやメルマガといった各種Web集客の支援をまるっと提供しており、Google広告などでは企画・投稿・分析までをオプションとして対応しています。マルチチャネルでの効果的な集客戦略を検討している方は、ぜひ詳細をご確認ください。
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詳しくはこちらリスティング広告の運用方法には、自社で運用する方法と、専門の運用代行会社に依頼する方法があります。それぞれのメリットとデメリットを比較し、自社に適した運用方法を選びましょう。
自社運用のメリット、デメリットは以下の通りです。
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自社運用のメリット | 自社運用のデメリット |
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自社運用は、コスト面や社内でスキルを蓄積できるという点でメリットがあります。運用代行に依頼しないことで、外部に支払う手数料が不要になり、長期的に見ればコスト低減につながるでしょう。また、社内でリスティング広告に関するノウハウやスキルを蓄積できるため、将来的に自社の状況に合わせた柔軟な運用が可能になるかもしれません。
一方で、デメリットとして、運用や分析に工数がかかる点が挙げられます。キーワード選定や広告文の作成、成果分析など、すべてを社内で対応する時間と労力が必要です。専門知識が不足している場合はノウハウの習得やスキルアップに時間を要するでしょう。また、業務が担当者に依存し属人化すると、担当者の業務負荷が大きくなったり、担当者が退職した際にノウハウが消失し運用が滞ったりするリスクが高まるおそれがあります。
運用代行のメリット・デメリットとして、以下が挙げられます。
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運用代行のメリット | 運用代行のデメリット |
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運用代行を利用する大きなメリットは、リスティング広告の運用や分析にかかる社内リソースを低減できる点です。また、外部の専門的なスキルやノウハウを活用できます。社内の人的リソースやスキルに課題がある場合には、運用代行サービスの利用を検討するとよいでしょう。
しかし、運用代行には費用がかかります。依頼する代行会社によっては、運用費用とは別に手数料が発生しトータルコストが膨らむため、費用対効果のバランスを考慮する必要があるでしょう。また、運用代行会社によっては運用額に下限が設定されており、少額の予算では依頼できないケースがあります。限られた予算で運用したい場合には、代行サービスの料金体系や条件をしっかり確認しておくことが重要です。
「少額からGoogle広告をはじめてみたい」という企業や店舗の方には、キャンペーンに応じた料金体系を用意している運用代行サービスの利用がおすすめです。
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詳しくはこちらリスティング広告は、検索結果に連動して表示される広告で、顕在化したニーズを持つユーザーにアプローチしやすい集客施策です。運用に必要な費用として、広告運用費用(月額約20〜約30万円程度)、ランディングページ制作費用(約10〜約60万円程度)、運用代行費用(広告費用の20%前後)が挙げられます。
リスティング広告の費用対効果を高めるためには、広告品質の向上やランディングページの最適化、他の集客施策との連動などに取り組む必要があります。しかし、効果的に広告を運用するには、専門的なスキルや人的リソースが欠かせません。
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