SNSプロモーションを初心者向けに解説。店舗・クリニックで集客につなげるコツは?

公開日:2025.11.05

SNSプロモーションを初心者向けに解説。店舗・クリニックで集客につなげるコツは?

この記事で
わかること

  • SNSプロモーションの基本的な考え方
  • 企業がSNSプロモーションに取り組む利点と留意点
  • SNSプロモーションで成果を出すための運用連携のコツ

目次

SNSプロモーションとは、SNS上で店舗やクリニックなどの宣伝・販促を行う取り組みを指します。

現代において、人々は日頃からインターネットを利用し、商品やサービスを選択する際の参考になる情報を求めているため、SNSプロモーションの取り組みは重要です。

そこで、本記事ではSNSプロモーションの基本や取り組むメリット・注意点や、各媒体の比較、成果を高めるコツや成功事例を紹介します。

Web集客を活用したい中小企業・個人事業主の皆さまへ!

SNSプロモーションとは

はじめに、企業によるSNSプロモーションの定義や、今このような取り組みが求められている背景についてみていきます。

SNSプロモーションの定義

企業におけるSNSプロモーションとは、SNS上で行う販売促進や宣伝のことです。ここでいうSNSには、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなどが挙げられます。

SNSプロモーションはWeb上で行う、集客や売上を増やすためのマーケティングの一部だと言えます。

このように、インターネットを用いて行うマーケティングをデジタルマーケティングと呼びます。SNSプロモーションを含むデジタルマーケティングは、販促や宣伝だけでなく、その後の顧客管理やリピートの促進まで、広い視野で売上の最大化をめざす取り組みです。

企業にとってSNSプロモーションが必要な理由

現代において、企業にとってSNSプロモーションの取り組みが必要な理由は、データからも示されています。

消費者庁の令和5年度消費者意識基本調査によると、日常的にパソコンやスマートフォンなどでインターネットを利用している人の割合は80.1%でした。そのうち、「ほとんど毎日利用している」の割合は64.8%と、最も多い数字です。年代別でみると、10代〜30代の若年層は、90%以上の割合でほとんど毎日インターネットを利用しています。

また、消費行動とインターネットの関連性をみると、インターネットを利用する人のうち、「インターネット上の口コミで評価の高い商品を選ぶ」という人は70%、「否定的な口コミを見ると購入をためらうことがある」という人は63.9%であることも明らかになっています。

こうしたデータから、現代の消費者はインターネット上の口コミを商品やサービスを選択する際の重要な参考材料としていることがわかります。

インターネット上に自社に関する口コミがわずかしかない場合、消費者からするとサービスを比較検討する材料が足りない状態といえます。飲食店やクリニックなどのサービス業は競合も多いため、比較材料となる口コミが不足していると、顧客を取り逃がすことにもつながりかねません。

こうした背景からも、消費者にサービスを比較検討してもらい、自社を選んで来訪してもらうためには、インターネット上に口コミが潤沢にあることが重要だと考えられます。

インターネットのなかでも、とくにSNSは気軽に口コミを書き込んでもらいやすく、口コミを蓄積させる場所として向いています。その他にも、企業がSNSプロモーションに取り組むメリットはいくつかあるため、次章で詳しく解説します。

企業がSNSプロモーションに取り組むメリット・注意点

ここからは、企業がSNSプロモーションに取り組むメリットを詳しくご紹介します。あわせて注意点も解説するため、SNSプロモーションの取り組みに向けて、しっかりと押さえてみてください。

SNSプロモーションのメリット

まずは、SNSプロモーションのメリットを詳しく解説していきます。

少ないコストで認知拡大につなげられる

1つ目のメリットは、比較的少ないコストで認知拡大につなげられることです。基本的に、各種SNS媒体は無料で利用開始できます。

テレビや新聞などを使用するプロモーションが大きなコストがかかることを考えると、プロモーションにかかる初期費用が大幅に削減できるのは大きなメリットでしょう。

広告を運用する際にも、投稿内容をターゲットのニーズに合わせて工夫する、運用の効果測定と改善を繰り返して余計な広告費を低減するなど、運用次第ではコストを抑えながら店舗・クリニックの認知拡大につなげられるでしょう。

ターゲットを絞ったアプローチができる

2つ目のメリットは、ターゲットを絞ったアプローチができることです。

SNSは媒体によって利用者の年代に違いがあるため、店舗・クリニックの顧客層やターゲットに合わせてSNSを使い分けることがポイントです。たとえば、統計データによるとX(旧Twitter)は10代~40代、Instagramは10代~50代、Facebookは30代~50代の利用が多い傾向にあります。

また、投稿に店舗やクリニックが所在している市区町村の位置情報をつけて投稿することで、そのエリアの情報を探しているユーザーの目に留まりやすくなり、集客につながりやすくなります。

「年代」「エリア」といった大まかな情報ではあるものの、ニーズに合致するユーザーにターゲットを絞ってアプローチできるのは大きなメリットです。

データを活用した効果検証・改善がしやすい

データを活用しながら取り組みの効果検証・改善がしやすい点は、3つ目のメリットです。

SNSでは、1つの投稿に対してどれだけの「いいね」「シェア」「コメント」があったかが数値でわかります。これをエンゲージメントといい、エンゲージメントが高いとフォロワー以外のユーザーにも投稿がリーチしやすくなる効果も期待できます。

投稿をみてくれたユーザーの反響を数値で測定できることで、SNSプロモーションの効果や課題・改善点がみえてきます。たとえば、高い反響を一度獲得できたならば、「今後も、似た傾向の投稿を続けたほうがよい」と判断でき、運用改善につなげられるでしょう。

SNSプロモーションの注意点

次に、企業がSNSプロモーションに取り組むうえでの注意点をご紹介します。つまずきやすいポイントを押さえることで、SNSプロモーションを上手く進めやすくなります。

専門的な知識がないと効果を出しにくい

1つ目の注意点は、SNSプロモーションやマーケティングに関する専門知識がないと、すぐには効果を出しにくいことです。

マーケティングは、「SNS」「Webサイト」「Google ビジネス プロフィール(Google   マップやGoogle検索結果画面に店舗・クリニックなどの基本情報を表示させる仕組み)」など、複数のツールを組み合わせることで効果が高まる場合が多いと言われています。

なぜなら、各ツールはユーザーの購買行動において、それぞれ役割や利用シーンが異なるからです。

横にスクロールします

SNS 写真・動画・テキストといった視覚的な情報を検索
Webサイト 企業情報や予約方法などをより詳細に知る
Google ビジネス プロフィール 場所や口コミなどよりリアルな情報を知る

効果的なマーケティングを行うには、一つひとつのツール・施策における「目的」を設定し、「目的を達成するための戦略」を細かく練ったうえで取り組むことが求められます。

よく理解しないまま、なんとなく取り組んでいても、各ツールで期待される効果が発揮できず、すぐにビジネスの成果につなげることは難しいでしょう。

SNSプロモーションに取り組むうえではマーケティングに関する知識があった方が望ましいですが、店舗・クリニック経営などで忙しいと、新たなスキル・知識を得ることに時間を割くのが難しい場合も考えられます。

媒体の種類が多く、自社に合うSNSを選ぶのが難しい

2つ目の注意点は、SNS媒体の種類が多く、自社に合うSNSを選定するのが難しいことです。

企業のプロモーションに利用されるSNS媒体として「X(旧Twitter)」「Instagram」「Facebook」「YouTube」「TikTok」「LINE」の6種類が挙げられます。

媒体によって「ユーザー数」「年代」「情報の拡散性の高低」などの特徴に少しずつ違いがあるため、プロモーション内容やターゲットに合わせて戦略的にSNS媒体を選ぶことが重要です。なお、それぞれの特徴は、次章で紹介しています。

たとえば、情報の拡散性の高いSNSを選定し、そのなかで自社に関するネガティブな口コミが短期間に拡散してしまうと、企業イメージに悪影響を及ぼすリスクがあります。

各SNS媒体の特徴や自社との親和性を見極める必要があり、ここでも専門的な知見があることが望ましいです。

SNS媒体別の特徴

ここでは、前章で紹介した、SNSプロモーションによく使われている6種類の媒体について簡単にそれぞれの特徴をご紹介します。

横にスクロールします

  国内サービス利用率 特徴 投稿できる内容 拡散性 炎上リスク
X
(旧Twitter)
49.0%
  • 140文字以内の短文テキストおよび画像・動画を投稿できる
  • 情報の拡散性が高い
テキスト、画像、動画
Instagram 56.10%
  • 画像・動画で店舗のイメージや世界観を伝えやすい
画像、動画
Facebook 30.7%
  • 基本は実名で利用、年齢や居住地などをプロフィールで公開している人が多い
  • 店舗のページを作成でき、特定のエリアについて情報収集をしている人に届きやすい
テキスト、画像、動画
TikTok 32.5%
  • ショート動画で店舗のイメージを伝えやすい
  • 情報の拡散性が高い
  • フォロワー数が少なくても、投稿した動画がトレンドに乗れば拡散される
動画
YouTube 87.8%
  • 長尺の動画で店舗のイメージを詳細に伝えやすい
動画
LINE 94.9%
  • 利用者の年代が幅広い
  • 店舗やクリニックは「LINE公式アカウント」を無料から作成でき、顧客とメッセージのやりとりができる
テキスト、画像、動画

たとえば、X(旧Twitter)はリアルタイム性・拡散性に優れているのが魅力である一方、その特性上、炎上リスクが高まる傾向にあります。基本的に短文での投稿になるため、投稿内容には注意が必要です。

また、Instagramは写真や動画から店舗の雰囲気や世界観を伝えやすく、ブランディング力に優れているのが強みです。投稿方法が多様であり、ハッシュタグ(#)の活用で情報を効率的に伝えやすくなります。

そして、近年はTikTokのビジネス利用が増加しています。TikTokは、とくにZ世代のユーザーのリーチに大きな効果を発揮するため、10代~20代をターゲット層とする店舗・クリニックに向いているSNSです。

企業がSNSプロモーションに取り組む際の基本ステップ

ここからは、企業がSNSプロモーションに取り組む際の基本のステップを解説します。

1.目的とターゲットを決める

まずは、SNSプロモーションに取り組む目的を明確に決めましょう。

目的には、「地域の人に店舗・クリニックのことを、より知ってもらう」「来店客数を増やす」などといった内容があげられます。

はじめに目的をはっきりと決められていることで、SNSプロモーションの方針や具体的に取り組むべきことが明確になります。

目的が明確であれば、「店舗にアクセスしてもらうためのわかりやすい地図を投稿しよう」「店舗外観を投稿しよう」「次は店舗内のようすや、取り扱い商品を詳しく紹介していこう」などと、SNSに投稿する内容やSNS上でやるべき取り組みが自ずと決まっていくでしょう。

一方、最初にSNSプロモーションに取り組む目的があいまいなままだと「誰に」「何を」「どのように伝えるか」といったポイントが定まりにくくなります。このような状態では、投稿内容もぶれやすく、成果が出にくくなると考えられるでしょう。

また、「誰に伝えるか」という、ターゲット決めも大切です。たとえば、「店舗やサロンなどで、若い世代の関心を引きたい」場合と「クリニックや整骨院などで、地域のシニア世代にわかりやすく魅力を伝えたい」場合では、投稿する文章の言葉づかいや、好まれる画像・動画のトーンなどが少しずつ異なります。

効率的に成果を出すためにも、まずは「目的」と「ターゲット」をしっかり決めることが重要です。

2.利用するSNS媒体を決める

目的とターゲットを決めた後は、利用するSNS媒体を選んでいきます。

複数のSNSを同時進行で運営することも可能ですが、まずは1つの媒体から小規模に始めてみることがおすすめです。媒体の特性を理解し、ユーザーからの反響も得られてきたのであれば、徐々に取り組みを拡大してみましょう。

複数のSNSを同時で運用し始め、手が回らずどれも中途半端になってしまう状態は避けなければなりません。

また、前項で「目的」と「ターゲット」決めが大事であることをお伝えしました。この目的とターゲットに適した媒体や、テキスト・画像・動画など自社が表現したい手法などから媒体を選ぶこともポイントです。

たとえば「店舗や商品のようすを視覚的に伝えたい」場合には、写真・動画中心のSNSが向いています。

しかし、「頻繁に写真・動画を用意するリソースがない」といった場合もあるでしょう。その場合はテキストだけでも情報発信できる媒体が向いていると考えられます。

発信できなければプロモーションにはならないため、無理なく発信が継続できる媒体であるかも重要なポイントの一つです。

3.テキストや画像・動画を作成し、投稿する

利用するSNS媒体が決まれば、目的・ターゲット・媒体に合わせて、投稿に使用するテキストや画像・動画を用意しましょう。

ここで注意すべきは、炎上リスクです。ユーザーに不快感を与えるような表現が少しでも含まれていると、炎上につながる可能性があります。とくに、拡散性が高いSNSを利用する場合は、十分に注意が必要です。

また、テキスト・画像・動画はプライバシーや著作権侵害などにならないよう、細心の注意を払って用意してみてください。

4.効果検証をする

投稿して終わりではなく、必ず取り組みの振り返りをすることが大切です。

前述した通り、SNSでは1つの投稿ごとに「いいね」「シェア」「コメント」「フォロワー」などの数でユーザーの反響を測定できます。こうした「エンゲージメント」を把握することで、良かった投稿や反響が少ない投稿の傾向がつかめ、運用改善に役立てられます。

反響が良い投稿を増やせれば、効果的なプロモーションにつなげられるでしょう。

企業がSNSプロモーションで成果を高めるためのコツ

企業がSNSプロモーションで成果を出すためのコツとして、「複数のツールがリンクして、相互に送客できている状態」を構築することがあげられます。

具体的には、SNSプロモーションに取り組み始めた後に、自社の「公式Webサイト」「Google ビジネス プロフィール」とお互いにリンクを設定して、ユーザーが情報を行き来できるような状態を作っておくことがおすすめです。

なぜなら、どのツール・媒体から情報を収集しても、ほとんどの人がWebを経由するからです。

たとえば、ユーザーがテレビ・ラジオ・雑誌といったWeb以外の媒体、あるいは口コミなどを通じて店舗・クリニックの名前や評判を知り、もっと詳しく知るために検索したとします。

ユーザーは、まず店舗・クリニック名を検索ボックスに入力し、検索結果画面をみます。

このときに、店舗・クリニック側がGoogle ビジネス プロフィールを設定済みであれば、検索結果画面の目立つ場所で店舗・クリニックの営業時間や場所などの基本情報や口コミがみられます。

さらに、Google ビジネス プロフィールに「公式Webサイト」「SNS」のリンクも設定できていれば、ユーザーは公式Webサイトを訪問してより詳しい情報を知ることができたり、SNSでお店の雰囲気やユーザーからの反応・口コミなどをみられます。

本記事の冒頭で述べた通り、ユーザーに数ある店舗・クリニックのなかから自社を選んでもらうためには、Web上に公式情報や第三者からの口コミ含め、できるだけ潤沢に情報があることが望ましいです。

なぜなら、こうした情報はユーザーが比較検討したり、サービスを選択したりするための重要な判断材料になるからです。

ユーザーの情報収集はSNSだけでは完結しないため、SNSプロモーションだけに留まらず、他の施策と組み合わせることがSNSプロモーションの成果を高めるために推奨されます。

企業によるSNSプロモーションの成功事例

ここからは、「Nにおまかせ!」が支援したSNSプロモーションの事例をご紹介します。

卸売・小売業を営むHKS株式会社様は、自社ブランドの商品を効果的にPRする方法がわからず、SNSマーケティングを実施するも売り上げにつながらない点に課題を感じていました。Facebookで情報発信していたものの手探り状態で対応していたため、オンラインショップでの売り上げにはつながらず、課題に直面していました。

伴走支援でSNSやWebマーケティングを学びつつ、運用サポートも受けられる点に魅力を感じて「Nにおまかせ!」にご相談いただきました。

「Nにおまかせ!」の伴走支援によって、取り組み後1ヶ月でECサイトのアクセス数は約450%増加しました。画像制作、ライティング、投稿代行といったトータルサポートで、SNS運用におけるスキル不足と稼働不足を解消。さらに、SNSのインプレッション数やプロフィールの閲覧数も増加し、それがECサイトへのアクセスにつながっていることも実感できています。

すべてを任せっぱなしにするのではなく、伴走型で支援するからこそ、自社にSNS運用のスキルやノウハウを蓄積できる点が大きなメリットです。

ECサイトのアクセス数が約450%増加!
Web集客の伴走支援も「Nにおまかせ!」

詳しくはこちら

まとめ

本記事では、SNSプロモーションの概要や取り組むメリット・注意点、基本のステップなどを解説しました。

インターネットの利用が当たり前となった現代において、企業がSNSプロモーションを実施する必要性は年々高まっています。効果的なSNSプロモーションが実施できれば、比較的少ないコストで効率的に認知拡大や集客につなげられます。

ただし、SNSプロモーションは専門的な知識がないと効果を出しにくい取り組みでもあります。

店舗・クリニックなどでSNSプロモーションの知見・リソース不足に悩んでいる場合には、SNS運用を学びつつ、運用のサポートも受けられる「Nにおまかせ!」にご相談ください。SNS運用のノウハウを自社内に蓄積しつつ、知識・リソースが不足している部分は専任のオペレーターがサポートいたします。

SNSプロモーションをしたいけど何から始めればいいかわからない、スキル・リソースともに不足しているなどといった場合、伴走支援が可能な「Nにおまかせ!」の導入を検討してみてください。

Web集客を活用したい中小企業・個人事業主の皆さまへ!

※「X(旧Twitter)」は、X Corp.の商標または登録商標です。
※「Instagram」、「Facebook」は、Meta Platforms, Inc.の登録商標です。
※「Google ビジネス プロフィール」「Google マップ」「Google」、「YouTube」は、Google LLCの商標です。
※「TikTok」は、ByteDance Ltd.の商標または登録商標です。
※「LINE」はLINEヤフー株式会社の商標または登録商標です。