公開日:2025.03.27
目次
X(旧Twitter)は、幅広い年代が使用するSNSの一つです。拡散力が高く、企業がXアカウントを運用することで認知拡大が期待できます。本記事では、Xの特長や、始め方・運用・分析のコツを紹介するなど、「Xで集客がうまくいかない」と悩む企業のSNS担当者にとって役立つポイントをまとめています。企業のXアカウントの成長に向けて、ぜひ参考にしてください。
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出典:「総務省情報通信政策研究所|令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf)
総務省によると、2023年におけるXの利用率は、全年代で49.0%と約半数に達しています。男性と女性の割合はほぼ均等で、特定の性別に偏らない傾向にあるとわかりました。
年代別で見ると、20代の利用率が80%を超え、ついで10代が約65%、30代が61%と若年層を中心に幅広い層に支持されているようです。このデータから、Xが多くの人々に情報を届けられるSNSといえるため、企業がXを運用することで、幅広い年齢層に自社を知ってもらうきっかけを生み出せる可能性があると考えられます。
Xは他のSNSと比べて投稿の拡散力が高い点が特長です。一度投稿がリポスト(X内でのシェア)されると、その内容が広く拡散し、場合によってはネットニュースに取り上げられるなど、社会的な話題に発展するケースも少なくありません。当初はフォロワー内で話題になった投稿が、リポストを重ねるうちにフォロワー外へ急速に広がり、いわゆる「バズる」事象を引き起こす可能性もあります。
2021年のX社の資料によると、日本国内のXでは投稿がリポストされる際、99.9%の確率で「1〜1,299リポスト」に収まることが報告されています。そのため、1,300以上のリポストが発生する投稿は「バズった」とみなされるほど高い注目を集めていると考えられるのです。
これらのことを踏まえると、企業の投稿がバズれば、商品やサービスの認知度が一気に拡大する効果が期待できるでしょう。
参考:「X|#拡散の科学」
(https://marketing.x.com/content/dam/marketing-twitter/apac/ja/insights/kakusan/kakusan.pdf)
Xには「いいね」や「リプライ」など、ユーザーとの交流を促進する機能が搭載されています。これらの機能を活用することで、企業はユーザーとコミュニケーションをとれ、ブランドへの関心を高められると期待できます。
以下は、Xで使える主な機能です。
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基本的な機能の名称 (旧Twitterの名称) |
概要 |
---|---|
ポスト (ツイート) |
メッセージや画像・動画を投稿する機能 |
いいね | 投稿への好意や共感を示す機能 |
リプライ | 投稿に対してコメントする機能 |
リポスト (リツイート) |
他人の投稿を自分のフィード※1に再投稿してフォロワーへ共有する機能 |
引用 (引用リツイート) |
他人の投稿にコメントを加えて自分のフィードに再投稿する機能 |
メンション | 特定のアカウントに向けて投稿を行う機能 「例:@ ○○(ユーザー名)」 |
ハッシュタグ | リンク機能があり、トピックを整理できる機能 「例:# ○○(単語など)」 |
例えば、企業の投稿に対してユーザーからコメントがあった場合、それにメンションして返信することで親しみや信頼を深められるでしょう。また、引用で拡散された際には、お礼のメッセージを投稿することで、コミュニケーションをとりつつ好印象を与えることもできます。
※1 フィード:投稿や更新情報が一覧表示される画面
ここからは、企業がX(旧Twitter)運用を始めるときのコツを紹介していきます。
まずはターゲットを明確に設定することが大切です。Xは拡散力があるため、自社のことをすでに知っていて製品やサービスの購入を検討する「顕在層」だけでなく、ニーズが顕在化していないもののテーマに関心をもつ「潜在層」をターゲットにするのも効果的といえます。
また、ターゲット設定の際には、理想的な顧客像を具体化した「ペルソナ」を作成するのもおすすめです。例えば、「20代女性、健康志向の食品に興味がある」など、詳細なイメージを描くことで、投稿内容の方向性を明確にできます。
ターゲット層に関心をもってもらうためにも、継続的な投稿や定期的なコミュニケーションを通じて信頼関係を構築しましょう。
次に、KGIやKPIを設定しましょう。これらは運用目標を明確化するために必要で、それぞれの意味は以下のとおりです。
KGIやKPIを設定する際は、数値で表せる目標を掲げることが大切です。以下の表で、X運用時にKPIとして押さえておきたい指標を確認しておきましょう。
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指標の種類 | 概要 |
---|---|
インプレッション | 投稿が閲覧された回数 |
フォロー率 | プロフィールアクセス数に対するフォロワー増加数の割合 |
エンゲージメント率 | 投稿に対する「いいね」「リプライ」などの反応の割合 |
プロフィールアクセス率 | 投稿を見たユーザーがプロフィールを訪問した割合 |
リンクのクリック数・ クリック率 |
投稿内のリンクがクリックされた回数や割合 |
例えば、KGIに「X経由の売上を月○○万円にする」と設定した場合、KPIには「リンクのクリック数を月○○回」「プロフィールアクセス率を○○%」など、具体的な目標を立てると良いでしょう。これらの指標は定期的に進捗を確認し、未達成の場合は投稿内容などを見直すことも大切です。
「他社がXを活用しているから」という理由で始めるのではなく、具体的な数値目標を決めて、運用しながら改善を繰り返すことで運用成果につながるでしょう。
企業がXを運用する際は、運用担当者と運用ルールを明確に決めましょう。担当者はX上で「中の人」とも呼ばれ、同じ人が運用することで一貫した世界観を保ちやすくなります。
また、社内で投稿スケジュールや具体的なルールを策定し、マニュアル化しておくことも大切です。これらを導入することで、誤解を招く内容や誤った情報の投稿防止につながります。
拡散力が比較的高いXで炎上リスクを軽減するためには、投稿内容のガイドラインに加え、緊急時の対応方針もあらかじめ決めておくと安心でしょう。そのうえで、コンプライアンスや著作権に関する基準を運用マニュアルに盛り込むと、トラブル回避に役立ちます。
Xの運用を継続するために、発信する内容を具体的に決めましょう。製品情報やキャンペーンのお知らせ、運用担当者の日常を絡めた投稿など、ターゲットに合わせてバランスよく投稿内容を考えるのがおすすめです。
運用開始以降は、Xの「アンケート機能」を活用し、ユーザーの興味や意見を収集しつつ、エンゲージメント※2の向上をねらった投稿を試みるのも一つの方法です。発信内容は宣伝ばかりにならないよう、価値のある情報をユーザーへ届けることを意識して考えるのが良いでしょう。
※2 エンゲージメント:投稿に対するユーザーからの反応
最後に、Xのアカウントを開設し、魅力的なプロフィールを作成しましょう。プロフィールで設定できる項目は、以下のとおりです。
プロフィール画像は企業のロゴ、ヘッダーには自社製品やオフィス内の様子、ビルの外観などを設定することで、ユーザーに認知してもらいやすくなるでしょう。
また、自己紹介文に関連キーワードやハッシュタグを盛り込むことで、特定のキーワードで検索するユーザーから見つけてもらいやすくなり、アカウントの露出を高められると期待できます。
続いて、X(旧Twitter)運用のコツを紹介します。
企業が運用するXアカウントのエンゲージメントを向上させるために、以下の施策を実施してみましょう。
Xでは、画像や動画を含めた投稿がユーザーの目に留まりやすいとされています。とくに動画は、商品の使い方やサービスの利便性、会社の雰囲気などを伝える手段として効果的と考えられます。例えば、「購入後の使用例を紹介する動画」や「スタッフの一日を追った映像」を投稿することで、ユーザーに親しみを感じてもらえるでしょう。
また、質問やアンケート形式の投稿を行うことで、ユーザーの意見を収集しやすくなります。「○○についてどう思いますか?」「最近気になるニュースはありますか?」など具体的な質問を通じて、リプライを引き出しましょう。その際は、寄せられたリプライに対して丁寧に返信し、交流を継続させることが大切です。
その他、季節のイベントや業界内の話題を絡めた投稿も、多くのユーザーの興味を引きつけられる可能性があるため、意識的に投稿してみると良いでしょう。
X運用の成功に向けて、フォロー率を高めるための取り組みも行いましょう。具体的には、以下の施策例が挙げられます。
まずはプロフィールを充実させ、自社の魅力がしっかり伝わるようにしましょう。誰に、どのような情報を発信しているのかなど、発信する情報のターゲットやコンセプトを簡単に記載しておくのもおすすめです。
可能であればフォロー&リポストキャンペーンなどを実施し、新しいフォロワーの獲得を試みるのも良いかもしれません。「フォロワーの中から抽選でギフト券をプレゼント」などの特典付き企画で自社アカウントに興味をもってもらえれば、より多くのユーザーを引き込めると期待できます。
また、製品の使い方やメンテナンスのコツ、キャンペーン情報など、ユーザーにとって役立つ情報を継続的に発信することで、自社アカウントをフォローするメリットを感じてもらえるでしょう。
Xの運用では、ユーザーがよく利用する時間帯に投稿するのがおすすめです。とくに以下の時間帯は利用される傾向にあるため、閲覧数やエンゲージメントの向上が期待できます。
ただし、フォロワーの属性により適切な投稿時間は異なるため、自社フォロワーの行動に合わせたタイミングを見つけることが大切です。例えば、平日には業務に役立つ投稿、週末はリラックスできる内容にするなど、曜日に応じて投稿のテーマを調整することで、さらに効果を高められるでしょう。
高い拡散力を期待できるXを効果的に運用するには、ハッシュタグ(#)の活用が欠かせません。ハッシュタグとは、Xでキーワードやトピックを分類するための記号です。ハッシュタグを活用することで投稿のリーチを広げ、フォロワー外のユーザーにも情報を届けられるようになります。
とくにX上で話題のトレンドハッシュタグを利用すると、短時間で注目を集められる可能性があります。例えば、過去にトレンド入りした企業向けハッシュタグ「#年末だし名前の由来晒そうぜ」は、多くの企業アカウントが便乗して話題となりました。このようなトレンドの利用が、自社ブランドを広く認知させるきっかけになるケースもあるのです。
ただし、投稿後にはハッシュタグの効果を分析し、次回以降に反映させることが大切です。どのハッシュタグが多くのエンゲージメントを生んだのかを確認することで、より効果的な戦略を立てられるでしょう。
X(旧Twitter)のアカウントを成長させるには、運用の状況を分析し、改善を重ねることが重要です。以下で具体的な分析のコツを紹介します。
Xアカウントの運用状況を詳しく把握するためには、有料プランに含まれる「Xアナリティクス」の活用が効果的です。サービスでは、以下の項目を確認できます。
これらのデータは、どの投稿がユーザーに響いたのかを把握するのに役立ちます。また、X以外のSNSも併用している場合、複数のSNSを一元管理できる外部ツールを利用するのもおすすめです。ツールによっては投稿予約機能が付いているものもあるため、自社にとって使いやすいものを選びましょう。
運用中のアカウントを成長させるには、設定したKGI・KPIと実際の数値を比較し、差分を確認することが大切です。具体的には、Xアナリティクスや他の分析ツールを活用し、インプレッション数やフォロー率、エンゲージメント率などを定期的にチェックしましょう。
反応の良かった投稿は要因を分析し、同様の投稿を増やすことで、成果を再現できるかもしれません。一方、目標未達成の場合も、原因を特定して改善策を考えることで運用の精度を高められるでしょう。
自社の評価を理解し、効果的な戦略を立てるには、エゴサーチが役立ちます。エゴサーチは、X内で自社名や製品名を検索し、ユーザーの反応を確認する方法です。
エゴサーチの結果、自社に関する投稿が少ない場合には露出を増やす施策を検討し、ネガティブな投稿が目立つ場合には改善策を探りましょう。ユーザーのリアルな声を反映することで、より効果的な情報発信につながると考えられます。
競合調査は、運用戦略を見直すうえで欠かせないプロセスといえます。競合他社のXアカウントを分析することで、自社運用に役立つヒントを得られる可能性があるためです。具体的なチェックポイントは、以下のとおりです。
成功事例だけでなく炎上事例も確認し、その原因を把握することも大切です。同じ過ちを避けることで、炎上による自社の信用低下などのリスクを軽減できるでしょう。
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外注を活用することで、プロのノウハウを取り入れた効果的な運用が期待できます。また、従業員が他業務に集中できる環境が整い、全体的な業務効率の向上につながるメリットも得られます。外注を検討する際は、業務範囲や費用について事前に詳細を確認しましょう。
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