【店舗・事務所向け】勝手口の防犯対策は大丈夫?12選を紹介

公開日:2025.06.24

【店舗・事務所向け】勝手口の防犯対策は大丈夫?12選を紹介

この記事で
わかること

  • 店舗・事務所の侵入窃盗被害の実態
  • 勝手口が侵入窃盗犯に狙われやすい理由
  • 勝手口に有効な12個の防犯対策について
中小店舗・事務所の経営者で、店舗兼住宅を構えるなどして事業を営む方も多いのではないでしょうか。警察庁によると、侵入窃盗被害の約4分1は事務所・店舗が狙われているというデータが明らかになっています。

本記事では、店舗兼住宅の勝手口に焦点を当て、防犯対策のために理解しておきたいポイントや、具体的な対策12選を紹介します。

目次

店舗や事務所の防犯対策のヒントに!

1.店舗・事務所の侵入窃盗被害に注意

店舗や事務所は、一般的な住宅と同様に侵入窃盗の標的となることがあります。被害を防ぐためには、侵入の手口を知り、効果的な対策を講じることが重要です。

以下では、店舗や事務所における侵入窃盗被害の実態について解説します。

侵入窃盗被害の約4分の1は事務所・店舗

警察庁「侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和5年)」のデータによると、侵入窃盗の約40%は一戸建てや共同住宅といった住宅で発生しています。しかし、それに次ぐ割合で狙われているのが「一般事務所・商店・生活環境営業※1」で、全体の24.1%です。

つまり、侵入窃盗被害のおよそ4分の1が店舗や事務所で発生していることが読み取れます。こうしたデータからもわかるように、事務所や店舗では、侵入窃盗被害を防ぐための対策を講じなければなりません。

参考:警察庁|住まいる防犯110番
  (https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html)

※1 生活環境営業:ぱちんこ屋、ホテル・旅館、深夜飲食店等

侵入に遭う理由のトップは「無締り」

侵入窃盗の被害を防ぐためには、まず犯罪者の手口を知ることが大切です。警察庁「侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和5年)」のデータによると、侵入窃盗の発生理由として戸建て・共同住宅などの形態を問わず「無締り」がトップでした。無締りとは、玄関や勝手口、窓などの鍵をかけていない状態をさします。

次いで多い理由は、「ガラス破り」と「合鍵による侵入」です。「ガラス破り」とは、バールなどの工具を使って勝手口や窓のガラスを破壊し、解錠して侵入する手口をさします。また、「合鍵による侵入」とは、何らかの方法で不正に合鍵を作成し、その合鍵を使って堂々と鍵を開けて侵入する手口です。警察庁のWebサイトでは、「鍵を郵便受け周辺などに置かないように」と注意を促しています。

参考:警察庁|住まいる防犯110番
  (https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html)

警察庁が注意喚起している侵入手口について、他にも次のようなものが挙げられます。それぞれの手口について理解し、日頃から警戒を怠らないようにしましょう。

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ドア錠こじ破り バールなどの工具をドアと壁の隙間に押し込み、ドア錠を破壊して侵入する手口
ピッキング 鍵穴に金属製の小さな棒を差し入れ、解錠して侵入する手口
サムターン回し 外側から工具などでドアに穴を開けて手を差し入れ、サムターン(ドア内側に付いている施錠のためのつまみ)を回して解錠し、侵入する手口
カム送り解錠(バイパス解錠) ドアの外側から、鍵の金具の隙間に特殊工具を差し入れ、不正に解錠して侵入する手口

参考:警察庁|住まいる防犯110番
  (https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html)

2.勝手口が狙われやすい

勝手口が狙われやすい

店舗兼住宅の勝手口は、侵入窃盗のターゲットになりやすい場所の一つです。旭化成ホームズ株式会社 くらしノベーション研究所の「戸建て住宅侵入被害15年間調査―変化に対応した防犯対策へ―」によると、「勝手口からの侵入リスクは高い」と述べられています。また、「戸建て(賃貸併用除き、店舗・事務所併用の自宅部は含む)」のデータを15年間取った結果、戸建て住宅への侵入被害の発生箇所は「窓」が最も多いものの、それに次いで「勝手口」が狙われやすいことが明らかになりました。

飲食店などのサービス業では営業時間や定休日をインターネット上で公開しているケースが多く、それを手がかりに「店舗に誰もいない時間帯」を狙われる可能性があります。また、店舗に人がいても、自宅部分の勝手口が手薄になっている場合、そこから侵入されるケースも考えられるでしょう。さらに、開店時に客を装って店内を下見し、勝手口やレジの位置を確認したうえで後日犯行に及ぶといった手口が想定されます。

以下では、なぜ勝手口が狙われやすいのかをさらに掘り下げて紹介します。

参考:旭化成ホームズ株式会社 くらしノベーション研究所|戸建て住宅侵入被害15年間調査
  (https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/kurashi/report/K058.pdf)p.46

鍵を締めていない

一般的に勝手口は、キッチンなどの利便性を考慮して設置されることが多く、出入りのしやすさが特徴です。たとえば、飲食店の厨房で「換気のためにドアを開けておきたい」「ゴミ出しにすぐ外へ出たい」といった理由で、一時的に鍵をかけないことがあるかもしれません。しかし、本記事冒頭で述べたように、侵入窃盗が起きる理由の1位は「無締り」、つまり鍵をかけ忘れたドアや窓からの侵入です。

たとえ室内にいる時であっても、その場から少し離れている間に狙われるリスクはあります。換気時は補助錠やドアチェーンを活用する、ゴミ出しの際も施錠を徹底するなど、日常の習慣として防犯対策を強化しましょう。

作りが簡便で玄関より狙われやすい

勝手口のドアは、正面玄関のドアと比べてシンプルな作りのものが一般的です。アルミの外枠に大きなガラスがはめ込まれたタイプや、鍵が複数ではなく1つのみの仕様であることも珍しくありません。そのため、防犯性能の高い正面玄関のドアと比べると、「ガラス破り」や「ピッキング」といった手口で侵入されるリスクが高まります。

こうしたリスクを軽減するためには、補助鍵を追加して鍵を2つにするなど、防犯性を高める対策が必要です。鍵が2つあると、侵入にかかる時間が長くなり、犯行を諦めさせる効果が期待できます。さらに、ドアにチェーンや防犯ブザーを付けるなどの対策を講じることで、勝手口への侵入リスクを低減できるでしょう。その他の対策について、詳しくは後述します。

見通しが悪い場所で死角になりやすい

勝手口は、前述した通り調理や作業の導線を考慮して設置されます。そのため、店舗兼住宅の裏側など、表玄関から死角になる場所にあることが一般的です。近隣の住宅や道路から視界に入りにくいことは日常的には利便性が高い一方で、侵入犯にとって絶好のターゲットになってしまうでしょう。

たとえば、敷地の奥まった場所に勝手口がある場合、道路からの視線が遮られ、不審者が近づいても周囲に気づかれにくくなります。さらに、夜間照明がなく暗い環境では、侵入の際に姿が見えにくくなり、犯行のハードルが下がります。周囲に人の気配が少なく、異変があっても気づかれにくい立地の勝手口は、特に警戒が必要です。

店舗や事務所の中の様子が見えやすい

勝手口ドアは、利便性を重視して設計されており、大きなガラスが取り付けられたドアであることが一般的です。すりガラスで視界を遮っているケースもありますが、夜間に室内の明かりをつけると、内部の様子が外からでもわかるようになります。侵入犯に「どのような設備があるか」「人がいるかどうか」といった情報を与えてしまっているかもしれません。

このようなリスクを避けるためには、室内側にカーテンを設置する、ついたてを置くなど、目隠し対策を実施することがおすすめです。店舗や事務所の環境に応じた対策を検討しましょう。

3.勝手口の防犯対策12選

勝手口は侵入窃盗のターゲットになりやすい場所の一つですが、適切な対策を講じることでリスクを軽減できます。ここからは、具体的な防犯対策として有効な12の方法を紹介します。手軽にできる対策から本格的な防犯設備の導入まで、環境や予算に応じて取り入れやすい方法を検討してみましょう。

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  アイテム名 概要 メリット 設置難易度
補助鍵 既存の鍵に追加して設置することで、防犯を強化するための鍵
  • 侵入者がターゲットとして選びにくくなる効果が期待できる
  • 比較的DIYで取り組みやすい
易しい
チェーン ドアの内側に取り付けて、外部からの不正な侵入を防ぐためのもの
  • 「押し入り」などの手口に対しての耐久性を高められる
  • 比較的DIYで取り組みやすい
易しい
サムターンカバー ドア内側から、施錠・解錠するためのツマミをカバーするためのもの
  • 「サムターン回し」に対しての耐久性を高められる
  • 比較的DIYで取り組みやすい
易しい
着脱式サムターン 必要に応じて取り外せる仕様になっているサムターン
  • 必要に応じてサムターンを取り外せる
  • 「サムターン回し」を防げる
難しい
ガードプレート ドアの外側に設置し、鍵周辺の隙間を覆うことで、不正解錠を防ぐための部品
  • 「ピッキング」や「こじ破り」に対しての耐久性を高められる
  • 比較的DIYで取り組みやすい
易しい
防犯ブザー
(アラーム)
ドアが開いたことを感知すると大音量の警報音を発し、不審者の侵入を阻止するブザー
  • 離れた場所にいてもすぐに異変に気付ける
  • 侵入者に犯行を諦めさせる効果が期待できる
易しい
防犯性の高い鍵・ガラス 「CP部品」と呼ばれる、防犯性能の高い建物部品
  • 鍵まわりの犯行手口に対しての耐久性を高められる
  • 通常より解錠・侵入に時間がかかりやすくなる
難しい
防犯フィルム ガラスに貼ることで強度を高め、割れにくくするフィルム
  • 勝手口ドアのガラスが割れにくくなる
  • 比較的DIYで取り組みやすい
易しい
面格子 ドアのガラス部分を外側から覆うように設置するアルミやスチール製の頑丈な格子状の部品
  • 物理的に侵入しにくくなる
  • 目隠し効果がある
難しい
防犯カメラ 周囲の状況を録画・監視し、不審者の侵入や犯罪を防ぐためのカメラ
  • 侵入をためらわせる効果が期待できる
  • 万が一侵入された際には録画データが証拠として残る
タイプによってはプロに依頼が必要
センサー付きライト 人の動きを感知すると自動で点灯するライト
  • 夜間の防犯を強化できる
  • 侵入者に犯行を諦めさせる効果が期待できる
タイプによってはプロに依頼が必要
防犯砂利 踏むと通常の砂利よりも大きな音が鳴る特殊な砂利
  • 侵入者への抑止効果が高まる
  • 比較的DIYで取り組みやすい
易しい

補助鍵を取り付ける

勝手口の防犯を強化する方法の一つに、補助鍵を取り付けるという手段があります。一般的に勝手口の鍵は1つのみの場合が多く、先述した「ピッキング」や「サムターン回し」といった手口で解錠されるリスクがあります。そこで補助鍵を活用し鍵を2つに増やすことで、侵入にかかる時間と手間が増え、侵入者がターゲットとして選びにくくなる効果が期待できるでしょう。

補助鍵は市販の製品を購入し、自分で取り付けることが可能です。設置のしやすさや耐久性を考慮して選びましょう。DIYに不慣れな場合は、リフォーム事業者などに相談してみることをおすすめします。

ドアの内側にチェーンを付ける

勝手口ドアの内側にチェーンを付ける方法は、効果的な防犯対策の一つです。チェーンは、外部からの不正な侵入を防ぐために有効なアイテムで、特に無理やり中に入る「押し入り」などの手口に対しての耐久性を高めます。

玄関ドアには内側にチェーンが取り付けられているケースが多いものの、勝手口ドアには付いていないことがあります。チェーンの取り付けは、内側に部品を取り付けるのみで、DIYでも比較的取り組みやすいといえるでしょう。勝手口の手軽な防犯対策として、検討してみることをおすすめします。

ドアの内側にサムターンカバーを付ける

勝手口の防犯対策として、「サムターンカバー」を取り付ける方法があります。サムターンは、ドアの内側にあるツマミで、施錠・解錠を行うための便利な部分です。しかし、ドアに無理やり穴を開け、その隙間から手を差し入れてサムターンを回して侵入する「サムターン回し」と呼ばれる手口に使われることがあります。

サムターン回しを防ぐために有効なのが、サムターンカバーです。サムターンカバーは、サムターンを覆い隠すことで、侵入者が鍵となるツマミを操作できないようにする効果があります。サムターンカバーを付けることで、「サムターン回し」に対する耐性が高まり、簡単に侵入しづらくなるでしょう。

サムターンカバーの取り付けは、専用の部品を購入すれば、DIYで比較的簡単に取り付けられます。手軽に実施できる防犯対策としておすすめです。

着脱式サムターンに取り替える

「サムターン回し」をより確実に防ぎたい場合は、サムターン自体を着脱式サムターンに交換しましょう。着脱式サムターンとは、必要に応じてサムターンを取り外せる仕様になっているものです。

着脱式サムターンを導入すれば、施錠後にサムターンを外しておくことで、外部からの「サムターン回し」の対策になります。侵入者が工具などを使ってドアに穴を開けたとしても、回すツマミがなく解錠できないためです。

なお、着脱式サムターンへの取り替え作業は鍵の交換に関する知識が求められます。リフォーム事業者などのプロに相談し、工事を依頼するとよいでしょう。

ガードプレートを取り付ける

勝手口ドアに「ガードプレート」という部品を取り付けることで、防犯対策になります。ガードプレートとは、ドアの外側に設置し、鍵周辺の隙間を覆うことで、不正解錠を防ぐための部品です。鍵の隙間が外から見えなくなり、「ピッキング」や「こじ破り」といった侵入手口への対策になります。勝手口ドアは玄関に比べて作りが簡素な場合が多く、こうした手口に狙われやすいといわれています。ガードプレートであらかじめ対策しておくと安心です。

ガードプレートはホームセンターやオンラインショップなどで入手でき、ドアにネジで固定するだけで設置可能なタイプがあります。DIYでも比較的取り組みやすい防犯対策ですが、施工に不安がある場合は、専門の事業者に相談してみましょう。

防犯ブザー(アラーム)を付ける

勝手口の防犯対策として、防犯ブザー(アラーム)を取り付けるのも効果的な方法の一つです。防犯ブザーは、ドアが開いたことを感知すると大音量の警報音を発し、不審者の侵入を阻止するアイテムです。

店舗や事務所の勝手口に設置しておけば、表側にいる従業員もすぐに異変に気付き、迅速に対応できます。また、警報音が周囲にも届くことで、侵入者に対して大きな心理的プレッシャーを与え、犯行を諦めさせる効果が期待できるでしょう。

市販の防犯ブザーは、粘着テープで簡単に取り付けられるものや、ドアの開閉に連動するセンサータイプなど、種類が豊富にあります。比較的手軽に導入できる防犯対策の一つとして、検討してみましょう。

防犯性の高い鍵やガラスに取り替える

勝手口の防犯対策として、防犯性の高い鍵やガラスに取り替える方法があります。特に、「CP部品」と呼ばれる防犯性能の高い建物部品を採用することで、侵入リスクを大幅に軽減できます。CP部品とは、警察庁や防犯関連機関などによって一定の防犯基準を満たしていると認定された製品です。

「CP部品」に交換すれば、「ピッキング」「サムターン回し」「カム送り解錠(バイパス解錠)」など、鍵まわりを狙う手口に対する耐久性が向上します。また、万が一侵入者が狙おうとしても、通常より解錠・侵入に時間がかかることで諦めやすくなるでしょう。

なお、防犯部品への交換は、DIYでは難しい場合が多いため、リフォーム事業者などに相談することをおすすめします。勝手口は侵入のターゲットになりやすい場所だからこそ、防犯性能の高い設備に取り替えて、安全性を高めることが重要です。

ドアのガラスに防犯フィルムを取り付ける

勝手口のドアにガラスが使われている場合であれば、防犯フィルムを貼ることで侵入リスクを抑えられます。防犯フィルムは、ドアのガラスに貼ることで強度を高め、割れにくくするアイテムです。防犯フィルムを全体に貼ると、ガラスを割っても簡単には貫通しません。侵入までの時間を大幅に遅らせることが可能となり、バールなどを使った侵入手口である「ガラス破り」への対策に有効でしょう。

勝手口ドアは大きなガラスがはめ込まれているケースもあり、人が通れる大きさだと侵入されるリスクが高まります。防犯フィルムを貼ってガラスが割られても簡単に貫通できない状況を作り、侵入を諦めさせる環境を作りましょう。

防犯フィルムは市販されており、DIYで施工することが可能です。比較的取り組みやすい防犯対策といえます。

勝手口ドアに面格子を取り付ける

勝手口ドアに面格子を取り付けることで、防犯性を高められます。面格子とは、アルミやスチール製の頑丈な格子状の部品で、ドアのガラス部分を外側から覆うように設置するものです。

面格子により、バールなどを使った「ガラス破り」に対する耐久性が増し、物理的に侵入しにくくなる環境を作れます。また面格子には、視線を遮り、プライバシーを守れる目隠しの役割があります。中に人がいるかどうかが外から判断しづらくなり、侵入者が犯行を諦める効果が期待できるでしょう。

ただし、勝手口ドアに面格子を取り付ける場合には、勝手口のサイズやドアの規格に合った格子を取り付けることが望ましいとされています。リフォーム事業者などに相談し、簡単に取り外されないような面格子を選びましょう。

勝手口周辺に防犯カメラを取り付ける

勝手口周辺に防犯カメラを設置することで、侵入者を寄せ付けにくい環境を作り出せます。特に勝手口は人目につきにくい位置にあることが多く、不審者が狙いやすい場所の一つです。防犯カメラを設置すれば、侵入をためらわせる効果が期待できるうえ、万が一不審な動きがあった際には録画データが証拠として残ります。

最近では、室内からモニターで外の様子を確認できるタイプや、人の動きを検知して自動で録画を開始するタイプなど、さまざまな種類が販売されています。こうした機能を活用すれば、夜間や留守中でも勝手口周辺の異変に素早く気づき、通報などの対処がしやすくなるでしょう。

防犯カメラは、配線が不要なクラウド型であれば、比較的簡単に設置できます。またインターネットを介して、防犯カメラの映像をいつでもチェック可能です。しかし、配線が必要だったり高所に設置したりする場合には、専門の事業者に依頼して設置してもらうことを検討しましょう。

勝手口周辺にセンサー付きライトを付ける

勝手口周辺にセンサー付きライトを設置することで、夜間の防犯対策を強化できます。センサー付きライトは、人の動きを感知すると自動で点灯する仕組みになっており、暗がりを狙う侵入者に対して心理的プレッシャーを与えることが可能です。

突然明るく照らされることで、「姿を見られるかもしれない」「通報されるかもしれない」という心理状態になり、犯行を諦める可能性が高くなるでしょう。特に、勝手口周辺が死角になりやすく、日没後は暗くて人目が届きにくい場合の対策としておすすめです。

センサー付きライトはホームセンターやオンラインショップで手軽に購入でき、電池式やソーラー充電式のタイプであれば配線工事不要で簡単に設置できます。ただし、ライトの向きや感知範囲を適切に調整しないと、意図しない動きで点灯し続けたり、必要な場所が十分に照らされなかったりすることがあります。より効果的な防犯対策を求める場合には、専門の事業者に相談しましょう。

防犯砂利を勝手口周辺の地面に敷く

勝手口周辺に防犯砂利を敷くことで、侵入者への抑止効果を高めることが可能です。防犯砂利とは、踏むと通常の砂利よりも大きな音が鳴る特殊な砂利のことで、歩くたびに足音が響き、不審者の接近に気づきやすくなるアイテムです。特に、勝手口は建物の裏手に位置し、人目が届きにくい場所が多いため、侵入者が静かに近づくことを防ぐ手段として有効です。

侵入者にとって、足音が周囲に聞こえる環境はリスクが高くなります。防犯砂利を敷くことで、勝手口に近づくだけで音が鳴り、「誰かに気づかれるかもしれない」という心理的プレッシャーを与えられるでしょう。

防犯砂利はホームセンターやオンラインショップで購入でき、敷地内に敷くのみで比較的簡単に設置できます。ただし、砂利が少なすぎると効果が薄れる可能性があります。適度な厚みを確保できるよう防犯砂利を購入し、定期的に補充するようにしましょう。

4.事務所・店舗のセキュリティ対策のことなら「Nにおまかせ!」にご相談ください

勝手口の防犯対策を強化するためのさまざまな対策を紹介しました。紹介した対策の中には、DIYで手軽に取り組めるものもあれば、専門的な知識や作業が必要なものもあります。

DIYは、慣れている人であれば比較的安価で手軽に取り組めるかもしれません。しかし、数ある防犯対策の中で「どれが自分の店舗や事務所に適しているのかがわからない」と判断に迷う方は多いのではないでしょうか。また、複数の対策を試しているうちに、結果として時間や費用がかさんでしまうという問題も考えられます。

そのような場合は、ぜひ「Nにおまかせ!」にご相談ください。店舗や事務所に適した防犯対策をご提案し、問題解決までサポートいたします。たとえば、防犯カメラの設置や定期的なメンテナンス(訪問修理)などの対応が可能です。

「Nにおまかせ!」では、店舗・事務所の防犯対策から、インターネット関連の情報セキュリティ対策まで、幅広いお悩みをお伺いし、店舗経営者さまに適した解決策をご提案いたします。時間をかけずに効果的な防犯対策をしたいという方は、お気軽にご相談ください。

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5.まとめ

店舗や事務所は侵入窃盗の対象になりやすく、その中でも勝手口は窓に次ぐリスクが高い場所だといわれています。警察庁のデータによると、侵入窃盗の約4分の1は店舗や事務所が狙われており、侵入の原因の1位は「無締り」です。

勝手口が狙われやすい理由としては、そもそも鍵を締めていないことや、勝手口が玄関より簡便な作りであること、また見通しが悪い場所に位置していることが挙げられます。さらに、勝手口ドアがガラス製の場合、店舗や事務所内部の様子が外から見えやすい点も理由の一つです。

店舗・事務所の勝手口からの侵入窃盗リスクを低減させるためには、補助鍵の設置やドアチェーンの取り付け、サムターンカバーの装着、防犯ブザー・カメラの設置など、さまざまな防犯対策を実施してみましょう。

「Nにおまかせ!」では、店舗や事務所の防犯対策に関するご相談を承っております。窓や勝手口の防犯から、情報セキュリティ対策まで、店舗経営者さまに適した解決策をご提案。防犯カメラの設置や定期的なメンテナンス(訪問修理)にも対応可能です。詳しくは、以下のリンクから防犯対策専用ページをご覧ください。

店舗や事務所の防犯対策のヒントに!