【法人向け】LAN増設の方法!費用相場や外注先の選び方も解説

公開日:2025.01.22

【法人向け】LAN増設の方法!費用相場や外注先の選び方も解説

この記事で
わかること

  • 有線LANと無線LANの違い
  • オフィス・店舗でLANの増設工事が必要になるケースとその方法
  • LAN増設時に外注先を選ぶポイントと費用相場

目次

オフィスや店舗の拡張に伴い、「LANの増設を検討しているが、どのように対応すればいいかがわからない」という企業・店舗経営者もいるのではないでしょうか。個人宅とは違い、オフィスや店舗でのLAN配線は複雑になりやすいため、専門知識を有するプロに依頼するのがおすすめです。本記事では、LANの基礎知識から、オフィス・店舗でLANを増設する方法、外注先を選ぶポイント、費用相場までをわかりやすく紹介します。

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1.LANの基礎知識

LAN(Local Area Network)とは、オフィスビルや店舗フロアなど、建物内の限られた場所だけで構築されたネットワークのことです。

LANの接続方法には、有線LANと無線LANの2種類があります。それぞれの概要を見てみましょう。

有線LANと無線LANの違い

有線LANと無線LANの違い、両者の一般的なメリット・デメリットは、次のとおりです。

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有線LAN無線LAN
イメージ 有線LANイメージ無線LANイメージ
概要パソコンやルーター、複合機等をLANケーブルでつなぐ方法パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末同士を、無線通信(Wi-Fiなど)でつなぐ方法
メリット通信速度や安定性、情報セキュリティ対策面で優れている電波が届く範囲であれば場所にとらわれずに機器を接続可能
デメリットケーブルでつながっているため、機器を使用できる場所が限られ、複数台繋ぐ際には配線も複雑になりがち回線が比較的不安定になりやすいほか、電波を飛ばすため通信傍受のリスクがゼロではない

LANを増設したい場合には、有線LANまたは無線LANのどちらを新たに導入するか、どのように組み合わせるかも含めて検討する必要があります。

2.オフィス・店舗でLANの増設工事が必要になるケース

オフィス・店舗運営において、LANの増設工事が必要になる標準的なケースを見てみましょう。

  • オフィス・店舗の拡張を検討している
  • オフィス・店舗のレイアウトを変えたい
  • 従業員・スタッフの数が増えて、接続するパソコンを追加したい

事業拡大に伴って従業員・スタッフの数が増え、オフィスの拡張が必要となるときが、LANの増設工事を検討するタイミングの一つです。

また、固定席ではなく、オフィス内で働く場所を自由に選べる「フリーアドレス」の導入時なども挙げられるでしょう。そのほか、「ソロブース(オフィスで集中して作業を行うための個人用ブース)」の追加など、レイアウト変更の際にLANの増設工事が必要になるケースが考えられます。

3.オフィス・店舗でLANを増設する方法

オフィス・店舗でLANを増設する方法

オフィス・店舗でLANを増設する方法について、5つのステップに沿って紹介します。

STEP1.配線図面で現状を確認し、課題を抽出

まずは、LANの配線図面を見て現状を確認し、課題を抽出しましょう。

LANの配線図面とは、パソコンや複合機などのインターネット接続機器、ルーター、ハブなどの接続を視覚的に表した図のことです。

配線図面を見たうえで、課題についての仮説を立てます。たとえば、以下のような仮説が考えられます。

  • 配線が複雑になりすぎているため、レイアウトを見直してはどうか?
  • 1つのルーターに接続されている機器が多すぎる。通信速度をより安定させるため、接続台数を見直してはどうか?

導き出した仮説をもとに、セキュリティについてはシステム構成図、回線速度については実計測値などにもとづいて、改善すべき点を明確にしましょう。

配線図面やシステム構成図が無い、現在の状況がわからないという方も多いのではないでしょうか。正確な現状把握や課題抽出は、専門家による診断を受けてみるのがおすすめです。「Nにおまかせ!」では、通信のプロによる情報セキュリティ対策、ご利用環境の診断サービスを提供しています。

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STEP2.有線LANと無線LANの使い分けを検討

次に、有線LANと無線LANの使い分けを検討しましょう。

有線LANは「Web会議が多く、安定した利用環境が必要」といった場合に向いているといえます。一方、無線LANは、フリーアドレスを導入していて、オフィス内で自由に移動してパソコンやスマートフォン、タブレット端末を使えるようにしたい場合に向いているでしょう。

STEP3.ネットワークの構成を決定

続いて、ネットワークの構成を決定します。

まずは、ネットワークに接続する機器数を最小限にするなど、シンプルな構成から始めるのがおすすめです。理由は、シンプルな方がトラブル時に対応しやすく、将来的にさらなる拡張が必要になった場合に、変更しやすいためです。複雑なネットワーク構成は、将来変化が起こったときに、柔軟で素早い対応が難しくなる恐れがあります。

STEP4.増設工事を実施

オフィス・店舗でLANの増設工事を実施しましょう。

電話回線や電気配線には国家資格が必要ですが、LAN工事実施のために資格は求められていません。しかし、オフィス・店舗でのLAN増設は社内のメンバーだけで対応することが難しく、外注するのが一般的だといえます。

その理由は、社内のメンバーだけで行うと、配線が乱雑になってしまい断線などのリスクを伴うためです。LANケーブルには「CAT(カテゴリ)」と呼ばれる通信規格があり、規格ごとに最大通信速度や伝送帯域が異なります。適切なCATを見分けるためにも、専門家に依頼する方が安心できるでしょう。

また、LANケーブル数が多くなる際に、壁や床にケーブルの収納を検討する必要があります。LANケーブルがむき出しになっていると、転倒によるケガ、断線による通信障害が発生する恐れがあるためです。ケーブルを適切に収納してもらうには、専門家に依頼した方が良いと考えられます。

STEP5.管理方法を決めて共有

ネットワークの構成図や接続している機器、使用する管理ツール、管理体制、緊急連絡先などLANの運用・管理方法を資料にまとめ、社内で共有しましょう。とくに、インターネット接続ができなくなった場合など、トラブル発生時の対処方法を明記し、社内・店舗内に相談窓口を設置しておくことが重要です。

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4.オフィス・店舗のLAN増設にまつわる悩み

オフィス・店舗の拡張に伴い、LANの増設を検討している際に生じやすい悩みを紹介します。

  • ネットワーク構成が把握できず、パソコンなどの機器追加やレイアウト変更の検討が難しい…
  • LAN環境を見直したいけれど、検討の手順がわからない…
  • 過去に作成したLANの配線図面を紛失してしまい、現状を把握できない…
  • 社内でLAN設計、運用ができる人材がいない…
  • 相談できる相手がほしい…

このような悩みが生じた場合には、プロに相談するのがおすすめです。増設工事だけでなく、LAN増設に必要なネットワークの構築から運用、トラブル対応までまとめて依頼できると、スムーズで効率的な導入や運用が実現します。

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5.オフィス・店舗のLAN増設時に外注先を選ぶポイント

オフィス・店舗のLAN増設時に外注先を選ぶポイント

オフィス・店舗のLAN増設時に、外注先を選ぶポイントについて紹介します。

工事だけでなく、ネットワーク構築や運用、トラブル対応まで依頼できる

オフィスや店舗内のLANの増設工事だけでなく、通信回線や拠点間の接続などのネットワーク構築や運用、トラブル対応など、工事の前後に必要なプロセスまでトータルでサポートしてくれる外注先を選ぶと良いでしょう。

LANの増設工事だけを依頼しても、ネットワーク構築にミスがあると、再び工事が必要になる可能性もあります。トラブルによってインターネットが使用できなくなると、業務が停止して損失が生まれるリスクも想定されます。

さらに、アフターサービスも重要です。工事後に不具合が見つかった場合、適切なサポートを受けられなければ、社内でトラブル対応に迫られたり、工事を再び依頼したりする必要性も出てくるでしょう。

そこで、ネットワーク構築から運用、トラブル対応など、一気通貫で依頼できる事業者を選ぶと安心です。

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実績が豊富にある

対応実績が豊富にある事業者に依頼しましょう。事業者の公式ホームページに掲載されている導入事例で、自社と同規模のオフィス・店舗の対応実績があれば、安心して依頼できます。

拡張性を見据えた適切な提案がある

LANの増設工事後、さらなる拡張を見据えた提案をしてくれる事業者がおすすめです。今後、オフィス・店舗を拡大することになっても、スムーズに業務継続ができる構成を提案してくれるかをチェックしましょう。

環境の変更に応じて大幅なLAN増設が必要になる構成の場合、再びコストや時間がかかる恐れがあります。そこで、会社・店舗の将来にわたる事業計画を理解したうえで、柔軟性のあるアイデアを提示してくれるかどうかを、見積もり時にチェックすることをおすすめします。

6.オフィス・店舗のLAN増設にかかる費用相場

オフィス・店舗のLAN増設にかかる費用相場は、次のとおりです。

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項目 費用相場
派遣スタッフ/人 約10,000円
LAN配線/本 約12,000円
ルーター/台 約10,000円
パッチ配線/本 約8,000円
HUB/台 約3,000円
ネットワーク設定費用 約8,000円

LAN増設時には、人件費や材料費(ルーターやHUBなどの機器、配線)、ネットワーク設定にかかる費用が必要です。

なお、正確な費用は利用環境や事業者によって異なるため、まずは問い合わせてみることが大事です。

7.まとめ

本記事では、オフィスや店舗内のLANを増設する際に、知っておくべきポイントを解説しました。

「簡単なLAN工事なら社内で出来る」といった場合もあるかもしれません。しかし、業務で使用するパソコンや複合機などの台数が多いと、ネットワーク構成が複雑になります。「とりあえず接続は完了したけれど、オフィスや店舗内でケーブルの見栄えが悪い……」といった問題も起こりがちです。

そこで、通信のプロに外注するのがおすすめです。

「Nにおまかせ!」は、各オフィス・店舗の現状に合わせて課題を特定し、適切なLAN設計・ネットワーク環境を無料でコンサルティングいたします。また、施工後の図面管理など、保守管理までまとめておまかせいただけます。LAN増設でお困りの方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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