店舗の防犯対策とは?ポイントや起こり得る犯罪の種類を解説

公開日:2025.06.24

店舗の防犯対策とは?ポイントや起こり得る犯罪の種類を解説

この記事で
わかること

  • 店舗で起こりうる犯罪の種類と対策
  • 店舗別に見る起こりやすい犯罪の例
  • 店舗に必要な防犯対策のポイント
店舗の規模にかかわらず、防犯対策に取り組むことが重要です。不法侵入や万引きなど、店舗を狙った犯罪は後を絶ちません。また、従業員による内部不正も深刻な課題の一つといえます。本記事では、店舗で起こりやすい犯罪の種類、効果的な防犯対策やポイントなど、安全な店舗運営に必要な情報を詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

店舗の防犯対策のヒントに!

1.店舗で起こる可能性のある犯罪とは

店舗ではさまざまな犯罪が発生するリスクがあり、防犯対策が欠かせません。万が一、被害に遭うと、金銭的な損失だけでなく顧客や従業員の安全が脅かされ、店舗の信頼を損なう可能性があります。事前に起こり得る犯罪の種類を理解し、適切な防犯対策を講じることが大切です。

ここでは、店舗で起こる可能性のある犯罪について解説します。

不法侵入

不法侵入は、営業時間外や人通りの少ない時間帯に、施錠されていない出入り口や窓などから店舗内へ侵入する犯罪行為です。

店舗のレジや金庫を狙った窃盗のほか、放火や器物損壊など、別の犯罪につながることもあります。また、不法侵入には、営業時間内に従業員や顧客、配達員を装って侵入するケースも見られます。

金品の盗難や設備の破壊は、修復や補償に大きなコストがかかるだけでなく、店舗の信頼を損なう要因となり得るため、店舗にとっては大きな痛手となるでしょう。

窃盗・強盗

窃盗・強盗は、店舗の現金や商品、備品などを狙った犯罪行為で、とくに金銭を扱う業種では発生リスクが高まります。

万引きやレジ・金庫からの現金盗難に加え、パソコンなどの業務用備品、従業員の私物が盗まれるケースもあります。駐車場での車上荒らしも発生する可能性があるため、店舗内外の防犯対策が欠かせません。とくに、パソコンの盗難は顧客情報や経営データの漏えいにつながる恐れがあり、慎重な管理が必要です。

また、強盗事件では、凶器を持った犯人が従業員を脅して高額商品を強奪するケースも多く見られます。

放火

放火は、店舗やその周辺のゴミ置き場、倉庫などで発生するリスクがある犯罪行為の一つです。店舗が全焼すると、設備や商品などの財産をすべて失う恐れがあり、被害が大規模になれば営業継続が困難になる可能性もあります。

また、従業員や顧客が店舗内にいる場合には、命に関わる深刻な事態となるでしょう。近隣への延焼による二次被害も考えられるため、火の気がある場所の管理や防火設備の導入が不可欠です。

暴行・傷害

店舗内では、顧客同士のトラブルや、顧客と従業員の間での衝突が原因で、暴行・傷害事件が発生することがあります。とくに、飲酒を伴う飲食店では、酔った客同士の口論がエスカレートし、暴力沙汰に発展するケースも少なくありません。

打撲や骨折などのけがを負い、重大な後遺症を残すリスクもあるため、防犯カメラの設置や従業員による積極的な声かけなど、適切な対応が求められます。

2.店舗別に見る起こりやすい犯罪の種類

店舗別で起こりやすい犯罪の種類を、以下の表で見てみましょう。

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店舗 犯罪の例
飲食店
  • 食い逃げ
  • 店舗への不法侵入
  • 強盗、窃盗
  • 器物破損
  • 暴行
  • 車上荒らし
スーパー
  • セルフレジでの不正行為
  • 従業員による商品窃盗
  • 万引き
  • 店舗への不法侵入
  • 器物破損
  • 暴行
  • 車上荒らし
コンビニエンスストア
  • 万引き
  • 従業員による商品窃盗
  • 強盗
  • 車上荒らし
  • 自転車の盗難
美容室
  • 従業員による商品の窃盗
  • 横領
  • 店舗への不法侵入
  • 暴行
  • 車上荒らし
アミューズメント施設
  • 深夜帯の未成年利用
  • 暴行
  • 万引き
  • 器物破損
  • 車上荒らし

このような犯罪を防止し、安全に店舗経営を行うために必要な防犯対策については、以下で解説します。

3.店舗に必要な防犯対策6つ

店舗に必要な防犯対策6つ

ここからは、店舗に必要な6つの防犯対策について解説します。

店内・店外へ防犯カメラ設置

店内外への防犯カメラの設置は、犯罪の抑止とトラブル発生時の証拠確保に有効といえます。カメラを目立つ場所に設置し、「防犯カメラ作動中」のステッカーを掲示することで、万引きや強盗、放火などの犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。

また、従業員による売上金の着服や商品窃盗などの不正行為も抑止でき、店舗のリスク管理能力を高められるでしょう。

設置する位置は、出入り口や窓・レジ周辺・金庫のあるバックヤード・駐車場・ゴミ捨て場などが効果的と考えられます。夜間の監視には赤外線照明付きカメラを活用すると、暗い場所でも鮮明な映像を記録できるでしょう。

防犯ガラスの設置

防犯ガラスの設置は、窓ガラスを破っての侵入を防ぐ有効な手段と考えられます。防犯ガラスは通常のガラスよりも割るのに時間がかかるため、侵入を試みる犯罪者の犯行を困難にし、諦めさせる可能性が高くなるでしょう。

防犯ガラスの交換が難しい場合には、防犯フィルムを窓に貼るのも一つの方法です。防犯フィルムはガラスの強度を向上させ割れにくくするため、侵入にかかる時間を遅らせることが期待できます。その結果、警察の到着までの時間稼ぎが可能となり、被害を未然に防ぐことにつながるでしょう。

顧客への挨拶・声かけ

小売店では、従業員が積極的に顧客へ挨拶や声かけを行うことが、有効な防犯対策となり得ます。

店員が顧客に視線を送り、存在をアピールすることで、万引きなどの抑止効果が期待できます。たとえば、「いらっしゃいませ」「何かお困りですか?」と声をかける際に、顧客の目をしっかり見ることで、監視されているという意識づけが可能です。

また、防犯対策としてカラーボールを用意するのもよいでしょう。万引き犯などが逃走する際、カラーボールをぶつけることで衣服や車などが着色され、犯人を特定しやすくなると考えられます。

現金の徹底管理とキャッシュレスの導入

店の売上金などの現金を狙った犯罪を防ぐためには、店舗の現金管理を徹底する必要があるといえます。レジに多額の現金を保管せず、定期的に金庫に移動させることで、被害を最小限に抑えられるでしょう。金庫の鍵の管理は信頼できる従業員のみに限定し、暗証番号も定期的に変更することが大切です。

また、キャッシュレス決済の導入で店舗内に置く現金の量を減らすことができれば、強盗や窃盗のリスクを低減できます。最近では、QRコード決済やタッチ決済など、従業員と顧客の双方にとって使いやすいシステムも増えているため、検討してみるとよいでしょう。

夜間・営業時間外のライト点灯

夜間に店舗の出入り口や駐車場、周囲の環境を明るく保つことも、犯罪を未然に防ぐ効果があるといえます。人感センサー付きライトを設置すれば、誰かが近づいた際に自動で照明が点灯し、不審者を威嚇することが可能です。

また、防犯カメラと組み合わせることで、ライトの明かりに照らされた不審者の顔や姿を記録しやすくなるでしょう。すぐにライトを設置できない場合には、閉店後に店内の一部照明をつけたままにするなど、できる範囲での防犯対策を講じることが大切です。

入退室管理システムの導入

店舗のバックヤードや事務所など、関係者以外が立ち入るべきでないエリアへの不正侵入を防ぎたい場合、入退室管理システムを導入するのも効果的な方法の一つです。このシステムを活用すれば、誰がいつ出入りしたのかを記録でき、万が一の際に証拠として活用できるでしょう。

また、スマートフォンやカードキーで施錠できる機能を導入すれば、鍵の管理負担を軽減しつつ、防犯効果の向上が期待できます。入退室管理を強化することは、金庫や在庫などの厳密な資産管理が実現し、従業員の安全確保にもつながるといえます。

4.店舗における防犯対策のポイント

ここからは、店舗における防犯対策の4つのポイントを紹介します。

防犯マニュアルを作成して従業員教育を行う

店舗で働く従業員の防犯意識を高めるために、防犯マニュアルを作成して定期的な教育を実施することが大切です。

マニュアルには、万引きや強盗が起こりやすい時間帯や場所、不審者への対応方法、従業員が取るべき行動を明確に記載し、日々の業務で実践できるようにしましょう。加えて、防犯訓練も取り入れることで、従業員が緊急時に冷静な対応を取れるようになると期待できます。

内部犯にも注意する

防犯対策は外部だけでなく、内部犯行にも目を向けましょう。従業員による犯行の場合、商品の窃盗(内引き)やレジの不正操作による売上金の横領、業務用備品の持ち出しなど、さまざまな手口の不正行為が発生する可能性があります。

そこで、防犯カメラの設置やキャッシュレス決済の導入、金庫や在庫管理エリアへのアクセス制限などを取り入れ、従業員による不正を防ぐ環境を整えることが大切です。また、定期的な監査やチェック体制の構築により、不正行為の抑止につながると期待できます。

複数の防犯対策を組み合わせる

店舗の防犯対策は、複数の対策を組み合わせて防犯効果を最大限に高めることが大切です。まずは、店舗の防犯上の弱点を洗い出し、適切な場所への防犯カメラの設置や死角をなくすためのレイアウト変更、キャッシュレス決済の導入など、具体的な対策を検討しましょう。

出入り口や窓、バックヤードなどの侵入経路にも注意を払い、防犯ガラスや人感センサーライトの活用など、多面的な対策を講じることが重要といえます。店舗の業態や立地に応じた防犯プランを立て、継続的に見直しながら適切な対策を行いましょう。

防犯カメラ・防犯システムの専門事業者に相談する

防犯対策の強化に不安が残る場合、防犯カメラや防犯システムなどの専門事業者に相談しましょう。

プロの視点から、店舗のレイアウトに適した防犯カメラの設置場所や、防犯システムの運用方法について、具体的なアドバイスを受けられると考えられます。また、導入後のメンテナンスや緊急時の対応も相談でき、長期的に安定した防犯対策を講じられるでしょう。

近年では、AIを活用した防犯システムやクラウド型監視カメラなどを取り入れた防犯対策が登場しています。最新技術を用いたシステムの導入と専門事業者との連携によって、より効果的な防犯対策が期待できます。

5.店舗の防犯カメラ導入・設置は「Nにおまかせ!」

店舗に防犯カメラを導入・設置したいと考える方は、「Nにおまかせ!」へご相談ください。「Nにおまかせ!」では、クラウド型防犯カメラ「ギガらくカメラ」の利用が可能で、インターネット接続により、スマートフォンを使って店舗の状況をいつでもチェックしやすくなります。

カメラの性能は、1秒あたり最大30コマのHD画質録画と高く、犯行やトラブルの瞬間も鮮明な記録が可能といえます。また、夜間録画に優れる赤外線照明モデルをはじめとする豊富なラインナップが揃っており、店舗の状況に応じて選択しやすいでしょう。

さらに、映像はクラウド保存のためレコーダーが不要となり、データ消失のリスクを軽減できるのもメリットと考えられます。365日対応のサポート体制も整っているため、初めて防犯カメラを導入する方でも、安心してご利用いただけるサービスとなります。

「Nにおまかせ!」の詳細は、以下のリンクからご確認ください。

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6.まとめ

店舗の安全を守るためには、適切な防犯対策が必要です。防犯カメラの設置や防犯ガラスの導入、現金管理の徹底など、複数の対策を組み合わせることで効果を高められるでしょう。また、防犯マニュアルの作成や従業員教育を実施し、店内外のリスクを把握して適切な対策を講じることも重要といえます。

しかし、防犯対策を店舗ですべて対応するのは難しいケースもあるかもしれません。そのような場合には、防犯カメラや防犯システムの専門事業者に相談し、状況に応じた対策を検討することで、店舗の安全確保をめざせます。

「Nにおまかせ!」で提供している「ギガらくカメラ」は、店舗の防犯対策を強化したい方におすすめです。スマートフォンからの遠隔監視や、夜間の撮影に対応した高画質カメラの導入も可能で、より安心できる店舗運営をサポートします。

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